転職に悩むMRMRって将来性あるの?
このまま続けていて、あと20年食べていけるのかな…。



その不安、よくわかります。
私も36歳のとき、全く同じことを考えながら毎晩検索していました。
でも正しく動いた結果、年収300万円アップ・東京・大学病院・スペシャリティ領域という景色が見えました。
その経験をこの記事でします。
「MR 将来性」で検索するたびに、ネガティブな情報ばかり目に入ってきませんか。
不安を煽る記事が多いのが現状です。
でも「35歳以上のMRがこれからどう動けばいいか」を具体的に語っているものは、ほとんど見当たらないと感じています。
この記事では、内資系製薬会社で10年以上働き、36歳で転職を成功させた現役MRが、MRの将来性の「現実」と、これからのキャリアをどう設計するかをお伝えします。
・MRの将来性は本当にあるのか?現役MRが業界データと現場の実感から解説
・将来性が上がるMRと厳しくなるMRの決定的な違い
・35歳以上のMRに残された3つの判断軸(現職継続・キャリア進化・長期戦略)
・「将来性が不安」から年収300万円アップへ|36歳転職の全記録と面接での答え方
・MRの将来性が心配で、夜中についつい検索してしまう
・35歳を過ぎて、このままでいいのかキャリアを見直したい
・転職すべきか今の会社で頑張るべきか、答えが出ない
・家族のためにも、あと20年通用するキャリアを作りたい
- 内資系製薬会社で10年以上勤務し関東・北陸・東北を渡り歩く
- MRの将来性に不安を感じ36歳で転職活動を開始
- 失敗も経験しながら複数の転職エージェントに助けられ第1希望の会社へ転職成功
- 年収300万円アップ・東京・大学病院・スペシャリティ領域担当を実現



MRの将来性は「あるかないか」という二択ではありません。
「どう動くか」で景色は全然違ってきます。
現役MRとして感じてきたことを包み隠さずお伝えします。
まず何から始めればいいか知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。
35歳以上のMRのキャリア戦略|おすすめの転職サイト2選(+3選)


【結論】MRという仕事はなくならないがあなたも変化が必要



将来性があるのかないのか、はっきり教えてほしい。
結論から言います。
MRという仕事はなくなりません。
ただし、今のままでいいMRと、そうでないMRがはっきり分かれてきています。
業界全体のMR数は確かに減り続けています。
でもそれは「MRが不要になった」ではなく、「価値を出せるMRだけが残っている」という構造変化です。
MR総数は6年連続減少・でも需要がゼロになる仕事ではない
まず数字を確認しましょう。
・ピーク時のMR数:約10万人
・2023年度のMR数:46,719名(前年差 −2,963名、−6.0%)
・6年連続で減少が続いている
・約10年で業界全体のMRが半数近くに絞られた計算
数字だけ見ると厳しく見えますよね。
でも、ここで重要なのは「なぜ減っているか」ではなく「それでもMRが必要とされている理由は何か」です。
現場で10年以上働いてきた私が、「MRという仕事はなくならない」と確信している理由が2つあります。
① 新薬の採用承認プロセスにMRは不可欠
大学病院や大病院で新薬が採用されるまでには、複雑な承認スキームが存在します。
MRは一日でも早くその採用を取るためにひた走るわけですが、今のところこのプロセスを代替できるツールはありません。
人が動かないと実現しない仕事がここにあります。
② 情報が「自動的に届く」わけではない
いまだに非常に優れた薬剤でも、専門外の先生には「なんか危ないんじゃなかった、その薬」と昔の印象のままになっているケースが多いです。
医療サイトやAIが発達しても、それは医師が能動的に取りにいく情報に偏ってしまいます。
メーカーが浸透させたい情報は、ある程度力技で人が介入しないと現場には届かない。
これは日々の活動の中で実感し続けていることです。



「医療情報はネットで調べればいい」という意見もわかります。
でも処方が変わる瞬間に、医師の背中を押しているのはMRとの対話であることを、何度も現場で見てきました。
それがある限り、この仕事はなくならないと思っています。
同時に、「1日の仕事の中身」は10年前と大きく変わっています。
【量の時代・10年前】
・面談の中身はさておき、とにかく会うことが重要だった
・夜遅くまで接待して、朝一にお礼を言いに行くのが当たり前(これは2012年より前ですね)
・製品名が入ったノベルティを配布する販促活動
・毎朝、卸に営業所メンバー複数人で訪問して支援を依頼する
・薬局に行って購入量の調整を依頼する「詰める」活動
【質の時代・今】
・医師の治療方針を伺いながら対話し、その中で医師に気づきを与える
・症例ベースの話し込みで、自社製品が医師・患者にベネフィットをもたらすポジションを提案する
・エリアや病院の課題を仮説設定し、自社・自社製品が貢献できる施策を提案する



「量から質へ」という言葉はよく聞きますが、これは決して悪い変化ではないと感じています。
昔の「会えばいい」「配ればいい」という活動より、今の「医師の課題に貢献する」仕事の方が、自分としてはずっとやりがいがあります。
将来性がある「MR」と厳しくなる「MR」は何が違うのか
MR数が半減した今、現場に残っているのはどんな人たちでしょうか。
リストラされないかどうかという短期的な視点ではなく、「20年スパンで価値が上がり続けるMRとはどんな人か」という長期視点で考えてみます。
① 会社の方針をいち早く活動に落とし込める
② 社内価値の高いキャリアを意識的に積んでいる
③ 医師の課題解決にコミットし続けている
④ 差別化スキルを持っている(AI活用・英語・医療環境の深い理解)
⑤ 面会前の準備が圧倒的に入念
⑥ 自社製品が継続して使われる仕組みを作れる
ただし、スキルの高さだけでは足りない部分があります。
現場で同僚や先輩を見てきた中で感じることがあります。



どれだけMRとしてのスキルがあっても、身を置く場所を間違えると話が変わってしまいます。
高いスキルを持った上で、業界の情報収集を欠かさず行い、今後市場価値のある領域・会社はどこかを見極めてキャリアチェンジしていく。
それが長期で生き残る人たちの動き方だと感じています。
一言で言えば、将来性があるMRの勝ち筋はシンプルです。
どの領域でも重宝されるのは、医師のニーズと自社製品の強みをマッチさせ、双方がwin-winになる仕組みを、再現性を持って実現できるスキルを持った人。
そしてそのスキルを活かせるフィールドを自分で選びにいける人。
次のセクションでは、MRの将来性が不安視される4つの構造的な理由を見ていきます。
「なぜこうなってしまったのか…」を理解することが、次の行動を決める土台になります。
MRの将来性が不安視される4つの構造的な理由
「MRの将来性が不安」と感じる背景には、業界の構造的な変化があります。
企業がMRを減らす理由の分析は他の記事に譲り、ここでは「その変化をMR個人がどう感じ、どう動いているか」というリアルな視点でお伝えします。
① 薬価改定・ジェネリック普及で製薬会社の収益構造が変わった



薬価改定とか後発品の話って、自分の仕事にどう関係してくるの?
業界の話として聞くと遠く感じますが、現場のMRには直接響いています。
・競合品の後発品が出た時点で、自社製品の特許が残っていても社内での重要度が下がり、担当製品の「寿命」が実質的に短くなった
・後発品がある薬剤を伸ばすには医師に「後発品不可チェック」をしてもらう必要があり、ハードルが非常に高い。依頼するにも根拠のある説明が必要。
・高額薬剤については、医師自身も「いつ後発品が出るか」を気にしており、処方の判断にも影響している
この変化を受けて私が変えたのは、「自社・他社のパイプラインをチェックする習慣」です。
担当製品の後発品参入時期と自社のパイプライン情報を常にアンテナ高く収集し、キャリアを能動的にデザインするようになりました。
また他社のパイプライン状況に関しては資料を見るだけじゃなく、定期的に転職アドバイザーに情報を聞いて、有望な会社をピックアップしておくようになりました。
「あと2年で担当製品に後発品参入、自社の次のプライマリー新薬はなし、オンコロジーには新薬パイプラインあり」とわかれば、今のうちにオンコロジー部隊への異動を申し出ておく。
そして近いうちにオンコロジー部隊を立ち上げそうな会社があるか転職アドバイザーに確認して、求人があったら一番に声掛けしてほしいと依頼しておく。
こうした先手が打てるかどうかで、10年後のキャリアは大きく変わります。



担当製品の寿命を把握せずにMRを続けるのはリスクだと感じています。転職アドバイザーに定期的に業界動向を聞くのも有効です。
② デジタル化でMR以外の情報チャネルが台頭した
医師が情報を得る手段は、MRだけではなくなりました。
・Web講演会・オンライン説明会の普及
・製薬会社の自社サイトを通じた情報提供
・m3.comなど医療専門サイトでの情報収集
・生成AIの進化による変化も今後さらに加速する見込み
ただし、現場では興味深い動きが起きています。
各社のMRや業界関係者と話していると、「本社がデジタルによる情報提供に舵を切ったが、それだけでは実処方に結びつかないと気づき始め、MRの重要性を再認識している」という声をよく聞くようになりました。



デジタルシフトを進めた末に、MRの価値に戻ってきている。
現場にいると、その流れを肌で感じます。
さらに、会いにくい環境になったことで強いMRとそうでないMRの差がより鮮明に開くようになっています。
・医師ニーズに合わせた活動ができるMRは会えるようになり、競合優位性が上がった
・「他のMRは会えていないが、自分だけは会えている」という状況が生まれやすくなった
・WEB面談は若手医師を中心に好む人が増えており、医師がデータを落ち着いて見てくれるというメリットもある
③ 訪問規制で「会う回数」が戦略にならなくなった
「訪問回数を増やせば成果が出る」という時代は完全に終わりました。
・アポイントなしの施設立ち入りを禁止する病院が増加
・院内説明会・WEBセミナーの開催制限が広がった
・立ち待ち行為に対してクレームが入るケースが出てきた
・他施設の自社製品使用状況・競合製品との比較・審査外の文献情報など、言えなくなった内容が年々増えている
制約が増えた中で、1回の面会の価値を上げるために変えた準備があります。
・医師から聞かれる質問・想定される抵抗を事前に徹底的に洗い出し、応酬できるように準備する
・その医師について調べ、「刺さる可能性のある話題」をいくつか用意してTryする
・会えない医師には、その医師と関係が深い医療スタッフに先に訪問して関係値を作り、紹介してもらうルートを開拓する
・会社が組める医療サイトの特集企画など、顧客にとってのメリットになる機会を積極的に取りにいき、それを面会のきっかけにする
上記「言えなくなった情報」の例は情報提供ガイドラインに基づく規制の例です。運用は各社・各地域によって異なります。



制約が増えたことで、「工夫できるMR」と「工夫しないMR」の差が見える化されてきた感覚があります。
1回の面会で勝負できる準備が整っているかどうかで、結果は大きく変わります。
④ 市場がスペシャリティ領域に移行し、MRの役割が変化した
スペシャリティ領域を担当して気づく「求められるものの違い」があります。
・「面会の回数が多い」「会話がおもしろい」では評価されなくなった
・ほんの少しのやり取りで「今後会う価値があるMRか」を見極められる。患者のことを本当に考えて発言しているかを、専門医はすぐに見抜く
・大学病院・大病院の経営層とのコミュニケーションには、領域の専門知識に加えて政治的な動きや医療環境への精通が求められる
・会社から予算を引っ張ってくる社内交渉力も必要なスキルになる
これらの経験を通してわかったのは、これらのスキルは領域が変わっても使えるということです。
医療スタッフを味方につける力・社内外で予算を動かす交渉力・患者さんのメリットを1番に考えた情報提供、これらは再現性があり、長期で価値が上がり続ける強みになります。
MRのリストラが止まらない構造的な背景についてさらに深く知りたい方はこちらもご覧ください。


それでもMRに将来性がある理由|現役MRとして感じていること



不安な話ばかりじゃなくて、ポジティブな話も聞きたい。
構造変化の話を踏まえた上で、「それでもMRに将来性がある理由」を現役MRとして感じていることをお伝えします。
このセクションでは「どんなMRが価値を持つか」という攻めの視点でお伝えします。
医師がMRに求めているのは「情報の質」であり「訪問回数」ではない
「必要とされていない」と感じる瞬間と、「来てよかった」と言われる瞬間は、現場で明確に分かれています。
・医療連携の促進(患者増・逆紹介による外来混雑の解消につながった時)
・診療報酬の算定アップにつながる情報提供ができた時
・若手医師の育成支援に貢献できた時
・プチカンファレンスの場になり、多職種が参加する議論のきっかけが生まれた時
共通しているのは「製品情報を届けた」ではなく「医師・患者・病院に具体的な価値をもたらした」という点です。
そして私自身が最もそれを実感した体験があります。
とある大学の講師に対して症例フォローを継続的に実施していたところ、1例の著効例を確認。
同様の症例が他にも複数確認できれば臨床的に意味があるという話になり、データ構築の提案を行った。
会社にもアピールして予算を引っ張り、そのデータをもとにした講演が評判になり全国から講演依頼が来るまでになった。
薬剤の新たなポジショニングが確立され、会社・患者・医師のすべてがwin-winな状態が生まれた。



これはデジタルやAIには絶対にできない仕事だと思います。
医師の想いと自社製品の強みをMRが調整して仕組みを作る。
それが薬剤の自然な浸透につながっていきます。
スペシャリティ領域の市場価値は上がっている
転職市場では35歳以上の内資MRは高く評価されます。
理由は以下に整理しますが、実際の評価場面として私の体験をお伝えします。
① 複数チャネル(開業医・大病院・大学病院)の担当経験
② 多ステークホルダー(卸・コメディカル・コプロ)との活動経験
③ プライマリー+スペシャリティ両方の経験
④ サポーター育成・若手指導の経験
⑤ KOLとのコネクション(即戦力として高く評価される)
⑥ 35歳以上ならではの棚卸しのしやすさ・面接での安定感
先述の大学病院での体験は、転職活動でも実際に評価されました。
大学病院での体験(KOL育成・症例ディスカッション・患者視点の活動・医師ニーズを引き出す力・組織全体への成果波及)は複数のアピールポイントを生み出せると転職アドバイザーから評価された。
実際の面談でも「巨大な大学組織の中でうまく立ち回り、新たな価値を生み出すスキルには再現性がある」という評価を受けた。
・オンコロジー:今後も継続して需要が高く、市場として安定している
・希少疾患:MR自身からの志望も高く、競争は激しいが市場価値は高い
・代謝(肥満薬)・免疫・炎症:急拡大市場で即戦力ニーズが非常に高い



「自分の経験はそんなに価値があるの?」と思っていましたが、転職市場に出てみると景色が変わりました。
内資MRとして積み上げてきたことが、思っている以上に評価されました。
「関係構築力」や「戦略実行力」はAIに代替されない
AIや他チャネルに置き換えられない、MRにしかできない仕事があります。
・教授・部長クラスへの提案力(信頼関係の上に成り立つもの)
・医師の課題解決にコミットし続ける力
・KOLの人事動向・研究の方向性を把握し先手を打つ力
・自社製品が継続して使われる仕組みを症例ベースで作る力
これらのスキルが生まれた具体的な場面をお伝えします。
ある医師が新たに立ち上げた病棟についてヒアリングを重ねる中で、その裏にある患者・医療への想いを把握。その想いを実現する際に自社製品が貢献できることと重ね合わせ、周辺エリアへ広げる仕組みを医師と一緒に作った。
医師の想いを聞きながら、自社のメリットとのすり合わせを何度も行い、仕組みを育てていく、この積み重ねはAIや他のチャネルには代替できないと感じた。
この仕組みを作るプロセスには、明確な戦略と長期の積み重ねがあります。
① 自分のエリアで自社製品がどう貢献できるかの長期戦略を立案する
② どの病院・どの医師なら実現可能かを情報収集して仮説を立てる
③ 実際に医師にアプローチして提案を行い、PDCAを回していく
④ これまで会ったことがない医師への初面会が最大の壁。
医療スタッフ・他社メーカー・昔の担当者など、いかに多くの打ち手を集められるかがMR力の試されるところ



多くの協力者を集める力・人を動かす力は、積み重ねた年数が長いほど厚みが増します。
それが35歳以上のMRの本当の強みだと感じています。
MR不要論についてさらに深く知りたい方はこちらもご覧ください。


将来性に不安を持つ35歳以上のMRに効果的な3つの行動



結局、自分はどう動けばいいんだろう。
転職するべき?今の会社に残るべき?
「転職か残留か」という二択で考える必要はありません。
35歳以上のMRに効果的な3つのアクションがあります。
① 現職に残る:自社パイプラインとプロへの相談で将来性を見極める
今の会社に残るにしても、「なんとなく残る」と「見極めた上で残る」は全く違います。
会社の将来性を自分の目で判断するための視点をお伝えします。
① パイプラインの日本市場におけるインパクトを確認する
パイプラインが多くても海外に比重が偏っている場合、日本法人の予算が削られるリスクがある。
そのパイプラインが日本で上市されるにあたりどのようなハードルが設定されているかまで確認する。
② 本社上層部の人事状況をチェックする
中枢の幹部が直近で相次いで退職しているような動きがないか、信頼できる社内の人脈に確認しておく。
③ 転職市場での自社の評価を転職アドバイザーに聞く
転職アドバイザーは複数の企業・求職者と日々接しているため、「あの会社は今どう見られているか」をリアルに把握している。
早めに登録して信頼関係を作っておくと、この種の情報が入ってくるようになる。



「直近で早期退職があった会社はキャリアを描きにくそう」
「あの会社は領域をまたいだ異動も多く将来を描きやすいと人気」
こうした生の評価は、転職アドバイザーから教えてもらいました。
社内にいるだけでは見えない景色です。
② キャリアを進化させる:現職MRのまま「いつでも転職できる人材」になる
転職か残留かにかかわらず、「価値ある経験を設計して取りにいく」という主体性が長期のキャリアを決めます。
・大学病院担当育成・課題解決スキル育成・リーダー育成など、自分のキャリアに価値があると判断したプログラムや機会は全力で取りにいった
・そこで得た社内人脈は定期的に指導を仰ぐことで継続的な関係を維持した
・上司とのキャリア面談では何度も意向を伝え続けた。「担当地はどこでも良い、キャリアデザインを優先で考えられる環境を求めている」という姿勢はアピールポイントになった
・自分の強みが発揮できる活動を意識して日々の行動に落とし込む
・様々なエリアの講演会を視聴して情報をアップデートする
・マーケティング担当者向けのデジタル業界のWEB講演会に参加し、業界の変化を先取りする



価値ある経験は待っていても来ません。
「この経験をしたい!」と言い続けること、取りにいく行動を止めないことが「いつでも転職できる人材」に近づくコツです。
③ 長期戦略を持つ:Side FIRE・副業・資産形成という選択肢
MRとしてのキャリアを続けながら、経済的な自由度を高めていくという戦略もあります。



コロナ禍で自分の人生を見つめ直す中で、YouTubeや書籍でFIREという概念を知りました。
その後「Side FIRE」を知り、転勤で会社に人生を握られる状況から抜け出せると感じました。
MRはSide FIREに向いている職業です。
その理由を整理します。
・若い頃から年収が高く、資産形成の元手を作りやすい
・比較的自由な時間が多く、お金の勉強や副業に取り組みやすい
・リストラ時の早期退職金が多めに設定されることが多く、一括投資の元手になる
・スモールビジネスと相性が良く、せどりやネットビジネスなど投資できるキャッシュがあることが強みになる
具体的な数字で考えてみましょう。
【前提】35歳・転職時の退職金1,000万円・年収300万円アップ・生活費は年間600万円
① 退職金1,000万円を年利7%の商品に一括投資
② 増えた年収300万円を毎月分割して積み立て投資
③ 14年後(49歳)で資産が約1億円に到達
④ 4%ルールで取り崩すと年400万円。年間生活費600万円との差額200万円を副業で稼げばSide FIRE成立
35歳時点でさらに資産がある場合や早期退職金が上乗せされる場合、45歳前後でのSide FIREも現実的な選択肢になる。
上記は試算例ですので実際の運用成果は保証されません。副業・資産形成を行う場合は各社の就業規則・コンプライアンス規程を必ず事前に確認してください。



漠然とした不安は具体的に計算することで軽くなります。
本業・投資・副業の3本柱ができれば、リストラが来ても「選択肢がある」という感覚が持てます。
3つのアクションを行う上で、大事なのはプロの視点です。
自社の将来性はどうなのか?いつでも転職できる人材になるにはどうしたらよいのか?
優秀な転職アドバイザーはこのような悩みにも親身になって答えてくれます。
実際に私の人生を変えてくれた転職アドバイザーに出会えたおすすめの転職サイトはこちらの記事で特集しています。
35歳以上のMRのキャリア戦略|おすすめの転職サイト2選(+3選)


「将来性が不安」から「年収300万円アップ」へ|36歳転職の全記録
ここからは私自身の体験談です。
「MRの将来性への不安」を軸に、転職をどう決断し、どう動き、どんな結果になったかをお伝えします。
転職を決意したきっかけと当時の正直な気持ち



将来性への不安って、転職の大きな理由になるものなの?
正直に言うと、将来性への不安は転職理由の中でそれほど大きな比重ではありませんでした。
「他の職業でも同じように将来性に関する不安はある」という感覚と、MRには「コントラクト(派遣MR)」という受け皿があるという安心感があったからです。
転職活動で自己分析をする中で、MR活動で「戦略がはまった時のドーパミンが出る感覚」や「医師とディスカッションしている時の気持ちよさ」というやりがいが明確になってきた。
不安はあるけど、この仕事を続けたいと思った。
将来が不確かなのはどの仕事も同じ。
未来がわからないのであれば、自分が今気持ち良いと思うことを全力でやろうと思った。
家族もそんな前向きなパパの姿の方が見ていて気持ち良いはずだと思った。
動き始めから内定まで・何をどの順番でやったか
・2月ごろ:LinkedIn経由で転職活動を開始するも、最終面接で不合格
・3月ごろ:リクルートダイレクトスカウト・JAC・ランスタッド・ビズリーチに登録して情報収集を開始
・5月前半:東京1枠の求人に申し込み、書類・面接を経て5月中に内定獲得
・7月入社後:40代の中途入社が続く環境で、36歳はむしろ若手の部類だと実感
転職先を選ぶ際に意識したのは「将来性・パイプライン・領域」でした。
・多品目・複数領域担当ではなく、単一領域担当で集中できる会社を選んだ。スペシャリティ性を深めて市場価値を上げるためだった
・主力製品の特許期間が長いこととその領域のパイプラインを確認した
・転職アドバイザーに国内外の株主向け資料・将来性を判断できる資料を集めてもらった。これも早めにサービスに登録して信頼関係を作っていた結果だった



転職後に実感したのは、経営に余裕のある会社はパイプラインに加えてバイオベンチャーからの導入投資でさらに種が増えていく、という好循環でした。会社の「体力」が将来性に直結しています。
面接で「MRの将来性をどう考えてますか?」と聞かれた時の答え方
転職の一次面接で、こんな直球の質問をされました。
「AIの進化でMRはなくなると言われているが、それでも良いの?」
私はこう答えました。
「私はMR活動の中で、医師が意識していないようなニーズを会話から引き出し、医師・企業・患者がwin-win-winになる仕組みづくりができると考えています。
医師がAIを自発的に使うことや、企業がAIを通じて医師にアプローチしたとしても、そういったMRが生み出す価値を代替できるとは思えません。だから私はMR活動でAIには生み出せない成果を御社に与えられると確信しています。」



面接官から大きな反応はありませんでしたが、面接は通過しました。
間違いではなかったと思っています。
MRの将来性についてよくある質問Q&A
読者の方からよく寄せられる疑問にお答えします。
この記事のまとめ|今週やる1つのアクション
最後に、この記事の要点と明日からのアクションをまとめます。
- MRという職種はなくならない。ただし「価値を出せるMR」と「そうでないMR」の二極化は加速している
- 35歳以上の内資MRは転職市場で高く評価される。スペシャリティ経験・KOLコネクション・複数チャネル経験が強みになる
- 「現職の将来性を見極める・いつでも転職できる人材になる・Side FIREという長期戦略を持つ」という3軸で設計することが、20年後の景色を変える
- JACリクルートメントまたはリクルートダイレクトスカウトに登録する(無料・4分)
- 自社のIR資料・パイプライン情報を一度しっかり読んでみる(3年後・5年後の自社を知る)
- 職務経歴書を最新の状態に更新してみる(書くだけで自分の強みが見えてくる)



転職なんて、自分にできるのかな。年齢的にもう遅いかも。



遅くないです。私が動いたのも36歳でした。
まず登録して、自分の市場価値を知るだけでいい。それだけで視界が変わります。
35歳以上のMRのキャリア戦略|おすすめの転職サイト2選(+3選)


