※本記事には広告が含まれています。最終確認日:2026年10月1日
転職に悩むMR第一三共で気になるニュース…?
自分の会社でも起こり得るのかな…



私は、第一三共はMRの人数が多い会社というイメージがあり、いつかまた人員に関する施策は来るだろうと思っていました。
ただ、国内売上もパイプラインも順調というイメージがあったので、「この状況でも連続してやるのか」と驚いてもいます。
同じ規模の会社で、毎年のように続くのは珍しいという感覚があります。
※私は第一三共の社員ではなく、報道と公開情報をもとにまとめています。施策の内容は報道によるもので、会社の正式な発表は確認できていません。
この記事は「第一三共に関する報道」について調べている方に向けて、①報道の整理②組織の変遷③なぜ今か④在籍MRが確認すること⑤他社MRが学ぶこと⑥転職先として見る場合、の順で整理したものです。
・報道で分かる人員施策の内容
・2021年からの組織の変遷
・好業績でも日本が別な理由
・対象になったら確認する順番
・他社のMRが平時にやること
先に、このニュースから私が一番伝えたいことを書きます。



伝えたいことは3つです。
①業績が良い会社でも、国内MRの人数が維持されるとは限らない。
②平時のうちから、求人を見ておく。
③自分が対象なら、市場価値、退職条件、ライフプランの順で判断する。
この3つの根拠を、報道と公開情報で順に整理していきます。
第一三共のキャリア転進プログラムとは|報道で分かること



今回の報道では、何が分かっているの?
2026年9月30日、東洋経済オンラインが、第一三共が「キャリア転進プログラム」を実施すると報じました。
報道によると、実質的な希望退職にあたる施策とのことです。
対象は、日本事業ユニットで営業やマーケティングを担う「医薬営業本部」の社員で、MRが中心とみられています。
| 項目 | 報道の内容 |
|---|---|
| 施策の名前 | キャリア転進プログラム |
| 対象 | 医薬営業本部の社員(MR中心とみられる) |
| 社員への通達 | 2026年10月から |
| 退職日 | 2027年3月末 |
| 募集人数 | 定めていない |
| 支援 | 割増退職金と転職支援プログラム |
上の表は東洋経済オンラインの報道によるものです。
会社からの正式な発表は、2026年10月1日時点で確認できていません。
報道が伝えている現場の動き
東洋経済オンラインは、正式な告知の前に、すでに会社から社員への打診が始まっているもようだと報じています。
応募はあくまで社員の希望に基づくとされています。
これは匿名の関係者の話に基づく報道で、確実ではありません。
報道のとおりであれば、打診を受けた時点で、後述する3つの順番で判断材料をそろえる必要があります。
・対象の年齢
・応募の期限
・割増退職金の水準
・転職支援の具体的な内容
前回の施策(2026年1月)
第一三共は2026年1月にも、「ネクストキャリア支援施策」を実施しています。
報道によると、対象は一部のグループ会社・部署を除く45歳以上の国内社員で、MRも含むとみられています。
応募期間は2月9日から月末までで、割増退職金が支払われる施策でした。
日本経済新聞によると、このとき会社側は、人員削減を目的とした施策ではないと説明しています。
東洋経済オンラインは、2025年度末に割増退職金など関連費用として83億円を計上したと報じています。
また、関係者の話として、前回の施策では十分な応募者が集まらなかったようだとも伝えています。
報じられている施策名に「リストラ」とは付いていません。
ただし東洋経済オンラインは、今回の施策を「実質的な希望退職」としています。
名前が柔らかくても、割増退職金を伴う退職支援であれば、中身をよく確認する必要があります。
第一三共の組織と事業の変遷|2021年から2026年
今回の報道の前に、日本事業と組織がどう変わってきたかを、時系列で整理しました。
| 時期 | できごと |
|---|---|
| 2021年2月 | 日本事業ユニットを新設 |
| 2023年2月 | 営業本部とマーケティング本部を統合し「医薬営業本部」に再編 |
| 2023年5月 | 後発品子会社の第一三共エスファの全株式を、クオールHDへ段階的に譲渡する契約を締結(250億円) |
| 2024年1月 | 社長がダイヤモンド・オンラインのインタビューで営業部門の見通しに言及 |
| 2026年1月 | 45歳以上が対象の「ネクストキャリア支援施策」 |
| 2026年4月 | 第一三共ヘルスケアの全株式を、サントリーHDへ段階的に譲渡する契約を締結(2,465億円) |
| 2026年5月 | 第6期中期経営計画を発表 |
| 2026年9月16日 | 日本でエンハーツ・ダトロウェイの乳がん一次治療の適応追加を承認 |
| 2026年9月30日 | キャリア転進プログラムが報じられる |
ジェネリックは2023年に、OTC(一般用医薬品)は2026年に、それぞれ全株式の譲渡契約を締結したと、第一三共が公表しています。
どちらも、新薬以外の事業を手放す動きです。
この時系列は、報道と公表資料を並べたものです。
会社が施策の背景を説明したものではありません。
なぜ今か|会社全体は成長、日本は別の動き



業績は好調なのに、なぜMRが対象の施策が出るの?
東洋経済オンラインは、競合他社のMRが今回の動きを驚きを持って受け止めていると紹介しています。
第一三共の2025年度の売上収益は2兆1,230億円で、前年度比12.6%増でした。
2026年度の第1四半期も、売上収益は5,747億円で、前年同期比21.1%増です。
一方、決算短信によると、日本事業のユニットの第1四半期の売上収益は1,200億円で、前年同期比3.9%減でした。
| 範囲 | 第1四半期の売上収益 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 会社全体 | 5,747億円 | 21.1%増 |
| 日本事業のユニット | 1,200億円 | 3.9%減 |
決算短信は、エンハーツやタリージェなどが伸びたものの、リクシアナなどの減収が影響したと説明しています。
会社全体と日本事業は、別の動きをしています。



日本事業の比重や売上が弱くなれば、グローバルの中で日本の組織規模が見直される可能性はあると思います。
会社全体の数字だけでなく、日本でどうかを分けて見る必要があります。
東洋経済オンラインは、国内の売上の柱を、約1,400億円のリクシアナと約650億円のタリージェと報じています。
エンハーツは、国内では400億円に満たないとされています。
また、リクシアナの特許は2027年頃に切れる見通しと報じられています。
後発品の参入時期は、特許や再審査期間などで決まります。
2027年頃という報道を、断定として受け取らないようにしましょう。
2024年1月のダイヤモンド・オンラインのインタビューで、第一三共の社長は、がん領域のポートフォリオが増えれば、プライマリーケア製品が中心だった頃のような大きな営業部門は必要なくなる方向に行くだろうとの見方を示しています。
同誌は当時、第一三共を、主要な内資製薬で唯一、ここ5年間リストラをしていない会社として紹介していました。
リストラの有無についての回答は有料部分のため、確認できていません。
第6期中期経営計画では、2030年度にがん領域の売上収益2兆3千億円超を目指し、2035年までにがん領域でグローバルトップ5になることを掲げています。
日本でも、エンハーツとダトロウェイの乳がん一次治療の適応追加が、2026年9月16日に承認されました。
この2剤は、日本では第一三共が独占的権利を持っています。
東洋経済オンラインは、がん領域に経営資源を集中させる構造改革が急速に進んでいるとして、国内でのリストラはこの改革の一環と見るのが妥当だと論じています。
報道は、前回の応募状況、リクシアナの特許、がん領域への集中を並べて、今回の施策の背景を説明しています。



注力品がオンコロジーに移れば、プライマリーケア領域で広い施設を訪問する営業体制に、以前ほど人員を割かなくてもよくなる可能性があります。
製品の変化と営業組織の変化は、セットで見るべきだと考えています。
ここまでの見立ては私の推測で、会社の説明ではありません。
在籍MRが対象になったら|確認する順番



もし自分の部署が対象だったら、何から確認すればいいの?
私なら、次の順番で判断材料をそろえます。
- 自分の経験を棚卸しして、市場価値を確認する
- 割増退職金などの退職条件を確認する
- ライフプランと照らして、残留か転職かを判断する
①まず市場価値を確認する
最初に確認したいのは、今の経験で、新薬メーカーへ同じ程度の待遇で移れるかどうかです。
年収アップが可能なのか、現状維持なのかを、把握しておきます。
コントラクトMRが現実的なのか、他の業界も選択肢になるのかまで見ておくと、判断の幅が広がります。
コントラクトMRという働き方については、別の記事で整理しています。


②次に退職条件を確認する
次に、対象になる場合の割増退職金がいくらになるかを確認します。
今回の報道では、対象の年齢・応募の期限・割増退職金の水準は分かっていません。
会社からの正式な通知で、条件を確認する必要があります。
早期退職の打診を受けたときの判断の仕方は、別の記事で詳しく解説しています。


③最後にライフプランと照らして判断する
最後に、転職市場での選択肢と退職条件を、自分のライフプランに照らして総合的に判断します。



私はこれまでMRとして、早期退職や人員施策を身近に見てきました。
MRはこうした話と隣り合わせの仕事だと考えているので、今回の報道だけで急にキャリアの方針を変える必要は感じていません。
だからこそ、順番を決めて、冷静に判断材料をそろえておきたいと思っています。
判断材料のうち、市場価値の確認は、今日から始められます。
実際の採用情報を知るためにどこに相談すればいいか迷っている方は、MRにおすすめの転職サービスをまとめた記事もご覧ください。


今すぐ辞める必要はありません。ただ、いざという時に動けるよう、市場価値と求人を先に確認しておくことはできます。どちらも無料です。
- ✅ MRBiZ:MR・製薬業界に特化。今の経験で移れる求人と待遇を相談したい人向け。
- ✅ JACリクルートメント:外資・ハイクラスに強く、総報酬の相場感を確認しやすい。
他社のMRが学ぶこと|平時に市場を見ておく



うちの会社は今は大丈夫そうだけど、何か備えておくべき?
今すぐ転職する予定がなくても、今どんな求人が出ているかを一度見ておくことをおすすめします。



私自身、転職して強く感じたのは、求人の中には「仕事量が減って年収が上がる会社がある」という、自社にいるだけでは気づけなかった選択肢が実際にあることです。
リストラの対象になってからではなく、平時に市場を見ておくことが大切です。
こうした報道が出た時こそ、自分の選択肢を増やすきっかけにできます。
自社を見るときの視点
今回の第一三共の報道に出てきた要素を、自社に引き直して見てみましょう。
・日本事業の売上と比重
・注力品の領域の移り変わり
・主力品の特許と独占期間
・製品と営業組織の変化はセット



業績が良い会社でも、国内MRの人数が維持されるとは限りません。
会社全体ではなく、日本事業と自分の担当領域が、今後も重点なのかを見る必要があります。
組織の変化にアンテナを張る



私の肌感覚ですが、早期退職などの施策が出る前には、社内で話が広がることがあります。
機密情報を探ることはおすすめしませんが、組織の変化にアンテナを張っておくことは大切だと思います。
これは私の経験なので一般論ではありません。
リストラ局面でも選択肢を持てるMRの備え
選択肢を持てるMRになるための戦略は、別の記事で詳しく整理しています。


・会社が求める働きをする
・社内で価値あるキャリアを積む
・同僚と差別化できる武器を作る
・コンプライアンスを徹底する
・定期的にプロに相談しておく
重点領域が移り変わる局面では、この5つの戦略で、自分の立ち位置を見直すことができます。
第一三共を転職先として見る場合|求人と事業構造



第一三共に転職したい場合は、今は求人があるの?
2026年10月1日時点で、第一三共(親会社)のMR職の中途公開求人は、今回の調査では見つけられませんでした。
公式採用サイトでは、2028年度新卒採用のMR等の仕事体験の案内が、2026年7月1日付で掲載されています。
新卒のMR採用活動は続いています。
求人サイトで「第一三共」と出ても別会社のことがある
| 会社 | 状況 |
|---|---|
| 第一三共エスファ(後発品) | 2023年5月に、保有する全株式をクオールHDへ段階的に譲渡する契約を締結。クオールHDの所有割合は2025年4月時点で80%。採用サイトにMRのキャリア採用あり |
| 第一三共ヘルスケア(OTC) | 2026年4月に、全株式をサントリーHDへ譲渡する契約を締結。2029年6月までに段階的に完了する予定 |
求人サイトの「第一三共」のMR求人には、これらの会社の募集が含まれていることがあります。
応募前に、社名が「第一三共株式会社」かどうかと、事業内容を必ず確認しましょう。
求人が出たときに確認したいこと
・募集の領域(がん・循環器など)
・募集の背景(増員か欠員か)
・今回の施策後の配置の方針
・オンコロジー中心の組織での役割
日本では、エンハーツとダトロウェイを第一三共が自社で担っています。
オンコロジーを中心にした事業構造のなかで、自分の経験がどの領域で活きるかを見極めることが大切です。
企業理念
第一三共のバリューレポート2025では、コア・バリューとして、Innovation・Integrity・Accountabilityに加えて、Be Inclusive & Embrace Diversity・Collaborate & Trust・Develop & Growが示されています。
私なら、選考前に、これらの価値観と自分の行動事例を結び付けて整理しておきます。
第一三共のキャリア転進プログラムについてよくある質問
まとめ|報道を冷静に整理し、順番に確認する
本記事のまとめです。
- 報道は医薬営業本部が対象で、MR中心とみられる。会社の正式発表は未確認
- 会社全体は成長でも、日本事業のユニットは減収。日本と自分の領域を分けて見る
- 判断の順番は市場価値→退職条件→ライフプラン
- 経験を棚卸しして、市場価値を確認する
- 自社の日本事業・主力品の特許・重点領域を見る
- 在籍している方は、会社の正式な通知を確認する



今すぐ辞める必要はありません。
ただ、平時のうちに市場価値と求人を確認しておくと、こうした報道を不安ではなく、選択肢を増やすきっかけにできます。
登録はどちらも無料です。
自分の市場価値や求人の状況を確認したい方は、まず相談してみてください。
情報源
情報源(すべて確認日2026年10月1日)
- 東洋経済オンライン(2026年9月30日、2026年1月22日の報道。無料で読める範囲)
- 日本経済新聞(2026年1月23日の報道)
- ダイヤモンド・オンライン(2024年1月6日。公開されている部分)
- 第一三共 2027年3月期 第1四半期決算短信(2026年7月31日)
- 第一三共 2025年度決算および第6期中期経営計画の公表資料
- 第一三共 プレスリリース(エンハーツ・ダトロウェイの国内承認、第一三共エスファ・第一三共ヘルスケアの株式譲渡)
- クオールホールディングス 公表資料(第一三共エスファ株式の段階取得)
- 日刊薬業・ミクスOnline・薬事日報(組織再編の報道)
- 第一三共 バリューレポート2025・公式サイト(企業理念、採用情報)、第一三共エスファ 採用サイト
更新履歴:2026年10月 初版公開/最終確認日:2026年10月1日(会社の正式発表や続報があり次第、更新します)
本記事は報道と公開情報をもとに、現役MRの視点で作成しています。施策の内容は報道によるもので、会社の正式な発表ではありません。匿名の関係者の話に基づく報道の内容は、事実として確認されたものではありません。個別の企業の人員施策や将来の組織について、推測・断定するものではありません。本記事の内容は、転職・退職の結果を保証するものでもありません。情報は確認日時点のもので、正確性を保証するものではありません。転職や退職の判断は、会社からの正式な通知や転職エージェントなどの最新情報を確認したうえで、ご自身で行ってください。内容に誤りや更新すべき情報がございましたら、お問い合わせよりご連絡ください。速やかに確認・対応いたします。







